2018/05/16 18:49
羽衣は、水に濡れると透明な膜のようになる。
洗いをかけて窓辺に吊ると、さながら波打つ薄いガラス。

風と光で絵柄がふわっと浮きでたり、その加減で見えなくなったりする。
モチーフは今にも飛び出しそう。
ミシンを動かして描いている途中、意図のあるかたちにしようと布地を引っ張り回すと嫌な線になった。
(おおきな十字にしようとした。あまりにも有名なイコンの形は手ごわい)
ほどいて洗うとミシン跡は完全に消えておりホッとする。

2017/06/12「解釈せず、ただ透過するように、受けとめて変換することができたら」
去年の6月にblogに書いたことば。
ゆっくり約1年かけて、解釈せず透過し受け止めて変換したかたちがおそらく、"maruhane-embroidery" の背骨だとおもう。
これはじぶんの表語文字であり、祈りと願いの模様でもあります。
願い事は”こと”だから言葉じゃなくてもかまわない。